よーしあーきーと時々ラテとはろ&ちび

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実体験 障害者支援

精神障害の当事者の経験から見えるもの

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○精神障害を頭で理解は困難

私はこれまでこのブログで何度か記したように精神分裂病を抱えています。
ただ、今より10年以上前から急激に安定し、現在は障害者の在宅支援をする側として毎日動いています。
このブログでは自身の領域外と言いますか、他障害の方や制度についてをよく題材にして書かして頂いています。
精神障害自体あまりにも複雑で難解なので、正直どうにも書き辛いです。
しかし、今回は専門的な領域は適当にして、自身の経験を交え少し触れてみたいなあと思います。

○自身の障害

まず、私の抱えている精神分裂病という精神疾患は、現在では2002年より統合失調症と病名を改められました。
なぜ、改名されたのかというと、私の記憶では「精神分裂病」という病名が、他人からしたら恐怖でしかなく差別を助長するので改名がなされた。
しかし、当の本人としては、これで何かが変わる訳でもないので余計な事をしてとしか思えず、今でも「精神分裂病」と名乗っている訳であります。
その代表的な症状としては、幻聴・幻覚・妄想。さらに、他の精神疾患(躁鬱ほか)と同じ症状も出現します。
これが統合失調症の名前の由来ですね。
この障害は、現在でも解明されておらず、つい先日も新たな発見があったと報道があったばかり。
しかし、解明されればされるほど治療法がわからなくなっているとの事です。
私の場合は、ある家庭内の事情を境に、被害妄想が酷く家から出れなくなったのですが、仕舞いには全員が自分の事を見て笑ってると感じ、誰かに盗撮されているや監視されているといった具合になっていった。
笑われているというのは、テレビに出ているタレントなども対象で、テレビも見れなかった時期がありました。
幻聴や幻覚といった症状は、ほぼなかったと記憶していますが、
とにかく、この妄想が激しく、おかげで鬱も症状としてありました。

○鬱病に関して私的に思う事

話は打って変ってこの「鬱」。
近年、○○鬱が増えすぎて、逆に扱いがかなり軽々しくなっているようにも思えます。
それだけ罹患しやすいといった事の様ですが。
鬱には禁句がある事が有名です。
その、禁句が「頑張れ」です。
この鬱病にかかる人というのは、元来、人一倍の努力家でガンバリ屋さんなので、余計に追い込んでしまうからダメなんだそうです。
私の様な、ついで鬱がこんな事をいうのは、本来良くない事なんでしょうが、この禁句は半分が本当で、半分が嘘だと思うのですね。
もちろん、急性期に頑張れなんていうのは、不謹慎にもほどがあります。
そもそも鬱病の急性期は寝床から全く動けなくなるので即病院送りになります。
して、この「頑張れ」。みなさんにも思い描いて貰いたいのですが、言われたい人と言われたくない人がいると思います。
みなさんは普段から付き合いの無い人、もしくは親兄弟や配偶者から、「頑張れ」と言われたらどんな風に感じるでしょうか?
「知らないくせに無責任な」となると思います。
これは、遠過ぎる関係と近過ぎる関係と、両極端にある関係に何故か起こる面白い現象だと思います。
「なんであんたに言われなきゃいけない」と、「普段から全く気にも留めてくれない」といった感じですかね?
距離が近いとしつこく感じますしね。
鬱の方はこの境界線がとてもシビアなんだと思うのです。
信頼出来る、適度な距離感がある人からの心からの「頑張れ」は、とてもうれしい。
みんな、勘違いして軽々しく「頑張れ」と言っちゃうので、しんどくなるのだと思います。
これは、何も鬱病の方に限らず、全員に言える事なんだと思います。

○支援は、原点に返り人同士の付き合い

「自分がされたら嫌な事は他人にもしない」
良好な人間関係を構築する上で必ず守らなければならないルールでもあるし、支援者にとっても最重要な心構えになると私は考えています。
そして「障害の特性に合わせた支援」を、まず最初に思い描いてしまうと思うのですが、特に精神障害者の場合は、のっけにそれをすると嫌がられます。
これは実際に私自身もそうでした。人間同士の付き合いをして貰いたいのです。そもそも精神障害が何が何だかで、頭では理解出来ませんからね。
精神障害の症状なんて、2の次3の次で、まずは人と人としての付き合い方を整理し、信頼関係を築く事が入口になるのだと思います。
目の前に居ている人は、精神障害者である前に同じ人間だという事を忘れずに支援に入れば、今までの悩みが不思議と消える事も大いに出て来ると思います。
是非、実践してみて下さい。

うーん。毎度の事ながら尻切れが悪いなぁ。。

追記:ややこしいですが「頑張れ」を待っている事もあります。

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