本日、利用者様が病院でお亡くなりになったと連絡があった。 この方は40代で若い時に脳に重大な障害を負われ、私が関わりを持たせて頂いた時にはほぼ寝たきりになっておられました。 主たる介護者はお母さんで、かなりの御高齢であったにも関わらず、献身的に介護をされていました。 介護をして支えてはいますが、逆に息子が生きていて介護が出来ている事が、このお母さんの心の支えになってもいました。 利用者様は約1年前に体調を崩され入院となったのですが、お母さんの年齢、体力からも自宅に帰る事は難しいのではとの判断で、それからずっと入院生活をされていました。 入院中も毎日、お見舞いにお母さんは行かれていたとの事です。 私が訪問していた時も、「旦那が危篤状態でもしょうがない位にしか思わなかったけど」、「息子にもしもの事があったらと考えると気が気でない」、「生きてさえいてくれれば..」と、話してくれた事もありました。 年齢的な体力低下の最中、寝る間も惜しみ介護にあたっておられたので顔色も青白く、相当お疲れだったと思います。 ですが、息子を見守る眼差しはとてもやさしく、言葉にも愛情が溢れていました。 私が男の為、女性のお宅へ訪問する事がありませんので、娘を持つご家庭の事は存じ上げません。 しかし、私が訪問する母親と息子の関係はおおよそこの様な感じです。 いつもこの光景を目の当たりにし熱いものがこみ上げてきます。 ですが、もう愛する息子はこの世には居なく、支えを失ったお母さんの今後が心配です。 私は、いち登録ヘルパーなので、きっともうお母さんとお会いする事はないでしょう。 なにごともなく健康な生活を送られる事を願うしか出来ません。 最後に、このようなところからですが、このたびの御子息様の御不幸心よりお悔やみを申し上げます。
ちょっと悲しいご報告。
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