よーしあーきーと時々ラテとはろ&ちび

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みんなでつくる学校とれぶりんか

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みんなでつくる

団体の名称を聞くと一瞬ドキッとするが、中身はとても素晴らしいの一言。
条件を問わず、多種多様な人々が集まって来る。
僕も、10年前は参加したが、余りに生半可だった為に、一度離れていた。
先日、10年ぶりに顔を出したのだけど、当時は迷惑を掛けましたが、快く受け入れて下さいました。
一体なにをするのかと言うと、参加者一人ひとりが何をするかを考えて行う。それだけ。
10年前はマップ隊と言うのを結成し、車椅子(大小、電動と多様)の方々と町中を練り歩き、いきなり公共施設や飲食店などに入る。
そして、実際に車椅子の方や、何らかのハンディーがある方が利用しやすいかを、当事者自らがリサーチをしバリアフリーマップに道路なども含めてまとめ上げた。
他にも、ハンディーのある方や大人、子供、外国の方が参加しバドミントンなどスポーツを一緒に楽しむ。若者が自立した生活を送るにはどうすればいいかを、皆で考えたり。
とにかく、行うことも集まる人だけある。多種多様。劇団なんかもあったなあ。
なので『みんなでつくる』という訳だ。
『とれぶりんか』は、ハッキリとは覚えていないが、確かトレブリンカ強制収容所から由来していたと記憶している。
なにか皮肉めいた洒落っ気だったと。

教えるのではなく、考えさせる

この団体の代表がまたすごい。
中川雄二先生。地元中学の教師をされている(現在もされているのかは定かではない。謎も多い)。
みんなからは親しみを込めて、「バルタン」との愛称で呼ばれている。笑い方がバルタン星人っぽいからだったかな?サングラス姿がだっけ?
やることを決めたら、参加者一人ひとり均等に役割を割り振る。そして、各々がどうすれば、それが成功するのかを考え行動させる。
それから、参加者が手を取り合う。
基本、中川先生は傍観に徹しているのだが、行き詰った時は視点を変えさせるような助言をし、もう一度考えさせ力の無い者に地力を付けさせる。
中川先生は教育者の鑑だと僕は思う。
また、障害等で中々社会に馴染めない人が、個性や特技を活かして稼ぎ出すことも考えさせている。
近々、絵を描くことが得意な方が、個展を開くまでこぎ着けたとのことだ。
もちろん、設営等も最初から最後まで徹底して当人たちに行わさせる。
月に一度は、とれぶカフェを開き、参加者各々の得意分野での情報提供、講義や、特技を披露したりしている。そこから、また次に繋げて行く。
ふれあいマラソンなんて企画もある。
大抵のこのような主旨の企画でも、車椅子の方はダメとか、手動は良いけど電動はダメとかケチが付くが、ここではみんなが参加出来る。
皆がどんどん自信に満ち、力を付けて行き、社会に根付いて行く。

経験する機会を奪わない

話題は少し変わるが、これまで、障害者は学校教育になると、健常者から分離され別々に時間を過ごしてきた。
統合教育(インテグレーション)にしても、「障害児(者)」として『区別』をし、お客様扱いであったと聞く。
しかし、これが今一つ障害者が地域に根付いた生活が送れていない、一つの大きな原因なのかもしれない。
健常者も障害者も、一緒の空間で学び遊び交流する、共に時間を共有する機会が奪われ続けているから、互いにボタンの掛け違いが頻繁に起きているのだろうと思う。
これを改善しようと、最近、日本でもちょっとばかし取り上げられているのがインクルージョン教育。

子どもをまず障害のない子どもとある子どもに分けた上でその統合を進めようとする統合教育に対し、インクルージョンでは、子どもは一人ひとりユニークな存在であり、一人ひとり違うのが当たり前であることを前提として、すべての子どもを包み込む教育システム(education for all)の中で、一人ひとりの特別なニーズに応じた教育援助を考えることにあります。
 その教育援助は、大部分は通常の学級で行われ、ついで通級による指導になりますが、それぞれの教育環境の現状によって、特殊学級や養護学校のような教育形態を必要とする場合があることも当然です。
 大切なことは、最初から子どもを排除するのではなく、すべての子どもを地域の学校の通常の学級に所属させ、しかる後に特別なニーズに応じた教育援助のあり方を考えることなのです。

出典:http://homepage1.nifty.com/hiroshi127/sub3-28.htm

もちろん、しんどくてどうしようもない子に対し、無理矢理付き合わせるのもよくない。
なので、保証として支援学校が存在する。
基礎を形成される初等,中等教育時に、沢山の個別ニーズを抱えた『同世代』との同じ時間を過ごすことで、日本の将来も街中で当たり前のように人同士の付き合いが可能になる、明るい兆しが出て来るかも知れません。
しかし、ハードルは非常に高いのですが。

富山型共生施設(小規模多機能)

しつこいようだけど、これは上記のものとは似て非なるもの。
『施設の中での生活』といった視点でしかなく、本来なら、そこから自由に外へ出て行くことを支援しなければならないのではないだろうか?
また、手広く浅くといった形態であり、見た目が美しいから何となく納得させられてしまう人も多い。最近、宗教的な盲信を感じる。
社会とは『区別』された施設で、「ケアプラン」によって高齢者、障害者が集い、そこに子供も加わり一日を過ごす。
『なにかしらのハンディーや庇護が必要』な『多世代』が、施設に集まる。
「あの施設に行けば、おじいちゃんおばあちゃんや障害者の人たちが居てる。」
将来の子供たちの意識ではこの様にならないであろうか?果たして、そこから繋がって行くのであろうか?
施設の中身を充実させるのは支援としてはやりすぎであり、街を自由に移動する機会を奪ってしまう。なので広がりが見えない。
『もっと街に出ること』、『地域に根付いた生活』を支援しなければ、都市機能もどんどん衰退していくであろうと思われる。
建物内、または、近辺だけでの多様性。誤魔化しでしかない。街中にいないのだから。
また、30歳から介護保険を適用させようとしているといった話まで聞いた。
富山型を足掛かりに、障害者制度と高齢者制度の統合を加速させたいのかも知れない。
そうなれば尚のこと、障害者は施設送りになってしまうだろう。
介護保険による細切れの居宅サービスでは、在宅生活が厳しい。
そして、尊厳死法案。。。
。。。結局、最後は愚痴になってしまった。

追記:みんなでつくる学校とれぶりんかの名称の由来。

トレブリンカはポーランドの地名です。
「子どもの権利条約」の基礎を築いたユダヤ系ポーランド人、・ヤシュヌ・コルチャック先生が200人の孤児院の子どもたちと最期を迎えたのが、トレブリンカ収容所でした。
コルチャック先生の想いを受け継ぎたい・・・と2003年11月に「バルタン」を代表にみんなでつくる学校「とれぶりんか」という名前でフリースクールを始めました。
出典:http://treblinka.seesaa.net/category/2658756-1.html

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