よーしあーきーと時々ラテとはろ&ちび

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尊厳死っていったいなに?

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○生き方と死に方

寝たきり老人がいない欧米、日本とどこが違うのか(1)(読売新聞ヨミドクター)
上記(リンク先)の様な、延命治療に対する否定的な話を、最近になり、とにかく多く耳にするし関連書籍なども目に付く。
自身の死に方をどうするかであるが。世間では美徳的に捉えている方も多い。美しい死に方や、迷惑を掛けない死に方など。
「中学生か!」とツッコミたくもなる。
普段から難病を患っておられる方や重度障害を負われた方に接している、私からしたら、
「なんて、贅沢な悩みなのか」とも思う。
難病を患っておられる方や重度障害を負われている方は、なんとしてでも「生きよう」、「生きてやろう」と考えておられる方が多い。
この厳しい社会を、医療の力を借りて、這ってでも生きようと日々がんばっておられる。
しかし、残念な事に、この事(尊厳死を含め)を難病や障害の分野と密接に繋げようとする動きもハッキリと見える。
介護保険と障害者支援を、どうしても統合したい人が多い。
絶対に統合してはならない。
高齢者と障害者、難病患者の特性には大きな隔たりがある。
前者は今や死ぬ事を考え、後者は生きる事を考えている。
統合するなら障害・難病分野に合わせた、制度内容にしなければならない。

ですので、余談ですが共生施設は是非ともやめて頂きたい。
この隔たりをうまい事収めたと勘違いしておられますが。
もっと言うと、[幼・老・障]似非地域施設を作らず、ガイドヘルパー制度を拡充して下さい。
人は自分に必要なものを求めて街のあちらこちらに繰り出すのです。
なので、施設内で必要なものを与えて完結させようってのは、相手は人じゃなくなっています。
(関連過去記事:私なりに考える地域生活。そして支援者の立ち位置について外国人技術技能実習制度<現代の奴隷制度>富山型デイサービスにみる共生施設とは。)

○日本特有ではない

Wikipediaで延命治療を調べてみると、非常に興味を引く内容であった。
延命治療(Wikipediaより)
しかし、冒頭には正確性に疑問が呈されています。(2014年7月)となっている。
そもそも、Wikipediaも鵜呑みに出来ない事が多分にあるのだが。
中でも、下記の表を見て貰いたい。2007年と8年前のものになる。

enmei

延命治療(wikipedia)より

驚いた事に、延命治療は世界各地で行われており、特段、日本が多いという訳でもない。と、いう事がこのwikipedia内の表よりわかる。
スウェーデン他、北欧各国、並びに欧米も普通に延命治療は行われているという。
問題は、医師と看護師の不足。
これにより、看れるところに集まってくるのであろう。
一箇所に集中するので、あたかも日本では、寝たきりで延命治療を受けている方が多いと、錯覚しているのではないのか。
それから、医療費の問題なのであろう。
ただ、間違ってはならないのは、「日本特有ではない」といったところである。

○より良く生きていく為に

この延命治療、実は医師の中でも賛否があり。
医師が公開しているブログでは葛藤が生々しく書かれている。
ですが、医療を受けて、なんとか生きようとされている方がいる事を忘れないでください。
胃瘻を増設しても、以前の様に経口摂取になる方もおられます。
必死で、この社会で生きておられます。
どうか、その方の事も考慮して、みなさまお考えください。

※Wikipedia内の表にあるWorld health Statistics(WHO世界保健統計)のホームページに行きましたが読めません....

追記:どうやら世界各国で延命治療は行われているにも関わらず、日本だけがやっているといった偏った出方と、
それが、一気に広まっている背景と言いますか、その辺りの"なぜ?"をしっかりと考えていかなくてはならないと思うのです。
これはなにを意図しているのか。
目前の医療費の問題なら。なぜ足りないのか。
医師、看護師不足なら、現場の問題なのか、制度の問題なのか、はたまたそれ以前の、教育の問題なのか。
忘れてならないのが、何度もブログに書いています、介護保険法に障害者支援を統合したい人たち。
もし、介護保険に統合され、世の風潮が延命NOとなると、それを利用して生活をしている方々の息苦しさを増長さてしまいます。

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